CZESC!
大女優が魅せる、ちょっと切ない、大人の素敵なおとぎ話はいかが?
ヴァイオリンの好きな方にも、これはオススメの優しくて穏やかなストーリー。
『ラヴェンダーの咲く庭で』
ラヴェンダーの咲く庭で 特別版 (初回限定生産スペシャルアロマパッケージ)ラヴェンダーの咲く庭で 特別版 (初回限定生産スペシャルアロマパッケージ)
(2006/01/27)
ジュディ・デンチマギー・スミス

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アーシュラとジャネットは、海のそばの大きな家に二人で暮らす老姉妹。
ある日、嵐の過ぎた海岸で二人が見つけたのは、漂着した一人の青年・アンドレア。
彼女たちは英語が通じないポーランド人の彼を懸命に介護し、やがてアンドレアは姉妹にとってただの訪問者ではなくなっていく。
特に、妹・アーシュラにとっては。
姉妹と通いのお手伝いさんだけが暮らす孤独な空間に、突然訪れた青年との生活。
そしてアンドレアに秘められたヴァイオリンの才能と夢。
求める者、見出す者。静かに願う者。それぞれの情熱が、穏やかな夢の時間を最後のページへと導く。

人はいくつになっても恋をするんだよってことを、とっても自然に伝えてくれる。
アーシュラの過去は語られないので、彼女がどうやって今に至ったのかはわからないけれど、
一目惚れとか嫉妬とか、彼のために一生懸命になりたい気持ちとか、
でもそんな自分に戸惑う気持ちとか…彼女がまるで少女のように想いを寄せる姿が、切なくて可愛くて。
息子のようでも、理想の男性のようでもある男性が現れた、この複雑なハプニング。
彼とおんなじ年頃なら、何にも戸惑うことなんてないのに。人生は不公平だ。

たとえば、自分にとっての何も変わらない漂うような一年が、
成長著しい年齢の人たちにとっては、激流のような進歩の数年分に等しいこと。
眩しくそれを見つめながら、突然遠くに飛び立つ小鳥を見送る。その時の、清々しく雄々しく、そしてどこか寂しい気持ち。私もそんな思いを知ってる。
けれど、アーシュラにとってその小鳥は特別すぎた。青い鳥のように。
いつもしっかりものの姉に譲りっぱなしだった頼りなげなアーシュラが、
青い小鳥から去っていくことを自ら決断した後姿が、愛情に満ちてた。優しくて、強くて、素敵な女性だった。

最初は、ありがとうの一言さえ通じなかったアンドレア(ポーランド語ではジンクイエと言います)。
謎だらけだけど、優しくて人懐こい彼を、
いつの間にか小さな村の人々も、ちょっとガサツだけど気のいいお手伝いさん・ドーナスも(彼女との掛け合いがとてもイイです)、みんなが受け入れて、そして見送った。
ここで覚えた英語はきっと、彼の夢の世界で過ごすには大切な力になっただろうし、
温かい人々の住むこの村に、そしてこの家に過ごした日のことを、きっとどんな大物になっても忘れることはなかっただろう。もう二度と会えなかったとしても。
そういうふうに勝手に信じてしまう、そういう後味の物語です。
なにより心の動きが空気のように描かれていて、そのさりげなさが好きです。
こんな落し物なら、私も拾いたい!!と、身悶えた自分は置いといて(笑)

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2008.08.13 
CZESC!
今まで観たくて観たくていたのに、
借りてみようと思うといっつも「レンタル中」になっていて、なかなか会えなかった、
『ヘドヴィグ・アンド・アングリーインチ』に、ようやく会えました。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
(2002/09/06)
ジョン・キャメロン・ミッチェルスティーヴン・トラスク

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小さな店の小さなステージ、ロックバンド「アングリー・インチ」のライヴツアーの舞台は、今夜もそんな場所。
バンドを率いるヴォーカルは、メイクにウィッグ、衣装のどれをとってもド派手なヘドヴィグ。東ドイツ出身の元男性だ。
ヘドヴィグは歌う。
自分の過去。体と共に傷ついた心。捜し求めているものを。赤裸々に歌に託して。
かつて、自分の音楽と愛情を分け与えた一人の青年を、しこりの様に残したまま。

パワフルすごく力強くて、そして、繊細
まるで、ヘドヴィグという人物をそのまま形にしたような、静と動の対比が鮮やか。
ひっそりと貫く静寂を、派手で騒々しい空間で隠してしまうように、
時に奇抜なまでのヘドヴィグの「メイク」は、武装に他ならない。

性転換手術の失敗で残った、1インチの過去は、体も心も縛る呪縛。
がんじがらめになりながらヘドヴィグは、強い振りして静かに耐える。
中途半端な自分を受け入れる誰かが見つかった時、その呪いは解けるかもしれない。

ミュージカルの映画化だから、とにかく音楽がイイ
そして、ヘドヴィグも魅力的。
「WICKED LITTLE TOWN」を歌う時のヘドヴィグなんて、もうサイコーに美人さん
語る言葉も、詩的で素敵
娯楽感で終わることが多かったミュージカル映画とは違って、
これはこころに、じわっとくるものが深く残る。生々しく、体温みたいに、彼らの気持ちが伝わる感じがする。

私的には、リピート決定のお気に入りです。

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2008.08.12 
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今回はDVDでなく、有名な、ある動画を。
9.11はテロではなく、陰謀だった?説を、様々な局面からとらえたドキュメンタリー。
『ルース・チェンジ』

こうも多くのデータや証拠を挙げられると、正直どう考えるべきなのか判らなくなってくる。
何の関わり合いもなかったはずの人々があれほどたくさん命を失って、
救助に入った消防士たちや警察官も数え切れないほど殉職した事件なのに。
彼らは犠牲者だったのか、それとも生贄にされてしまったのか。
私は前者だったと思いたい気がする。
それもおかしな話だけれど、その方がまだ痛ましくないようにも思える。
どちらを信じるかは、ここで述べられている事柄を初めから支持するのではなくて、
ニュートラルな気持ちから判断した方がいいと思う。

それでも実は、この事件が起こった当時、私も「もしかして陰謀なのでは?」と思っていた。
『BANANA FISH』という名作マンガをご存じだろうか。
Banana fish (1) (別コミフラワーコミックス)Banana fish (1) (別コミフラワーコミックス)
(1986/12)
吉田 秋生

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この13巻に、まさにそれを思わせるようなシーンがある。
9.11事件が起きてからの展開を見ていて、これを思い出し、もしかしたらこのシーンで語られたような構造なのでは…?とゾワッとした覚えがある。
吉田秋生さんという作家さんは、凄い人だと心底思う。

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2008.08.05 
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美しい自然と、その化身のような、一人の女性の生き様を見よう。
青いジャケットを着た、愛らしいウサギさんの生みの親、ベアトリクス・ポターの物語。
『ミス・ポター』
ミス・ポター (初回限定生産 特製パッケージ)ミス・ポター (初回限定生産 特製パッケージ)
(2008/02/08)
レニー・ゼルウィガー.ユアン・マクレガー.エミリー・ワトソン.ビル・パターソン.バーバラ・フリン

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上流階級の女性として育ったベアトリクスは、ちょっと風変わりな女性だった。
幼いころから動物好きだった彼女の友達は、彼女が描いた動物たち。
動物たちは彼女の作る物語の中で、生き生きと動き回る。
まだ女性が仕事を持つことが一般的でなかった当時、ベアトリクスは温めてきた彼女の「友人」のストーリーを、出版することに成功する。
美しい絵とキュートな動物たちのお話は、瞬く間に圧倒的な人気を得るが、
ベアトリクスはその成功の陰で、人生初の幸せと、それより深い悲しみを体験していた。

ベアトリクスは夢に生きるというより、自分の情熱に素直に従い生きる女だろうと思う。
好きで始めた事柄が成功し、そして次に、愛する風景をいつまでも守りたいと行動する。
いつでも自分がしたいことをしているだけなのよ、と、しなやかに偉業を成し遂げた女性なのではないかと。
その情熱を超える、情熱と比類なき男性が現れなかったからこそ、
彼女は長い間、ミス・ポターだったんじゃないかなと思った。
そんな彼女の恋模様は、古き良きといった品の良さ。こういうのが好きなの

女性同士の友情に、彼女たちと一緒に涙涙…
動き出す「友達」の愛らしさに、微笑みつつ、
美しすぎる湖水地方の風景にため息(行ってみたいぃぃ〜)

派手さがある物語ではないけれど、やさしい気持ちになれる一本。
人とは違うかもしれないけど、自分の世界をしっかり持っているっていうのはとても恵まれたことなのかもしれない。
それにしてもレニー・ゼルウィガーの話し方ってすごく可愛い

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2008.08.03 
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偉大な女優が演じる、偉大な君主の物語。
世界一有名な王室が沈黙の裏に隠した1週間のドラマ。
『クィーン』
クィーン<スペシャルエディション>クィーン<スペシャルエディション>
(2007/10/24)
ヘレン・ミレン

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世界中を揺るがした、一人の女性の訃報、ダイアナ元皇太子妃の事故死。
本国・英国では、悲劇に騒然とする国民と、悲劇を冷静にかつ現実的に受け止める王室との間に、今までになかった隙間が生まれつつあった。
この、王室にとっての危機的状況を、就任したばかりのブレア首相と、
イギリス女王・エリザベス2世はどのように悩み、決断し乗り越えたのか。

今や王室を出て行った、「元嫁」の悲劇を引き金に、
国民のために人生を捧げ、国民を愛し信頼する「女王」が、
鏡に映った自分とも言える国民から否定されるという驚愕。
誰とも知れぬマスコミや、国民のメッセージによって敬意が冒される屈辱。
国民の上に立ち上った悲しみの暗雲が、反王室感情という嵐に変わりそうな、信じられない事態。
それでも彼女は挫けない。降伏しているわけではない。超然と、王として、最善の選択をするまで。
一人の女性としての心の中は、誰にも見せられない。涙も然り。
この作品では、
女王が王としてだけではなく、一人の人間としてとしても描かれるから、
「女王」という存在として生きることの壮絶さを感じることができた。
こんな威厳と運命を持って生き抜く女性を目の当たりにしたら、ブレア首相の変化も頷ける。

マスコミの脅威と影響力の生々しさを思い知らされることにドキっとするけど、
描かれる王室のメンバーの生活は、すごく興味深い。
もっとツンケンしてるような、がちがちのマナー生活なのかと思いきや、
格式高いけど、まるで普通の家族のワンシーンみたい。女王もとてもキュートなご婦人。
本当にこんな風なのかなぁ
エジンバラ公もホントにこんなに熱い御仁なのかしら…(軍人だしなー)

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2008.08.01 
CZESC!
この死体、死して男たちを「魅了」する。
今回は、40年代アメリカの、ダーク&スタイリッシュな空気を舞台に、
混沌とセクシーが絡む謎解きの物語。
『ブラック・ダリア』
ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組
(2007/05/18)
ジョシュ・ハートネット

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氷と炎ほどに違う個性のバッキーとリーは、LA市警の名物コンビ。
ある日、張り込み中に銃撃戦となった現場の裏手で、残忍極まりない手口で殺害された若い女性の死体が見つかる。
生前は黒い服ばかり好んで着ていた女優志願の被害者の特徴から、「ブラック・ダリア事件」と名付けられた事件。
二人もこの捜査に関わることになるが、バッキーの相棒・リーは事件に異常な執着を見せるようになる。
一方、バッキーは捜査の途中で出会った謎の女と彼女の家族、そして相棒であるリーとその恋人など、
彼を取り巻く人間たちに翻弄されていく。

中盤までバラバラとばら撒かれていく、登場人物という名のパーツたち。
一見まったく無関係に見えて、「このエピソードって必要なの?」って思わず思う。
ところが、物語は終盤に差し掛かると一気にヒートアップして、別物にさえ思えた点がそれぞれの真実を元にひとつの線につながる。
えーっ?そこでつながっちゃう?的な距離感さえある。
火曜サスペンスで言う「ラストの断崖絶壁シーン」が、この作品では2段3段と構えられてて、
一筋縄ではいかんのだ。
元々は実際に起きた「ブラックダリアマーダー」を題材に書かれた小説だそうだけど、
未解決のまま、その特異さで有名になった被害者の遺体と同じく、
この物語の中でも彼女の遺体は、二人の刑事のこころを妖しく捕える。

これとこれって関係あるの?みたいな混乱のなかで進んでいくストーリーだけに、
中盤ちょっぴり退屈かも・・・なんて思っちゃったけど(汗)
なるほど、こう来るのね!って、真相はなかなか意外。

余談だけど、この時代の「サスペンダーとホルスター」って好きだなー

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2008.07.27 
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いろいろな側面から映画になって語られている『9.11事件』。
UNITED93がテロが起こった機内から。ワールドトレードセンターはビル崩壊の現場から。
だとすると、この『The911』は、テロリストと国家の挟間から…と言ったところだろうか。
THE 911THE 911
(2006/12/22)
ジェフ・デントン

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ベストセラー「9/11委員会レポート」を映画化したこの作品では、
実は9.11テロは、その発生を事前に把握できていたものの、実行を阻止できなかった説を伝える。

CIA、FBIはそれぞれの活動によって、その計画も、実行犯の正体も前もってはっきりと描いていた。
けれど権力のせめぎ合い、法執行の制限、もちろん政治上の思惑という重いスクリーンが彼らの機能を妨げ、
結果、テロリストが組み立てた巨大なパズルは、ハイジャックされた飛行機によって完成されてしまったと。
もう一つ言えることとしては、アメリカが誇る諜報能力・捜査能力を持ってしても、
世界中に散らばった、原理主義勢力の敵対意識は制圧できなかったということなのか。

世界の警察さながらのスタンスで、燦然と輝くアメリカだけれども、
その光は平凡では不可侵の深いダークエリアを作り、そしてそれが支えているんだろうなぁと。
きっとどこの国の国家でも、もちろん日本でも、
国民が知らされていることって、ほんの一部なんだろうな。
それに、昨日すれ違ったあのアメリカの人はもしかしたら…CIAエージェント…ってこともあったりするかもしれないんだな

ホントは未曾有の危機を探り当て、回避しようと奮闘した、ダークエリアの人々の戦いを言いたかったのかも知れないんだけど、
自分としては妙にそういう、国家の暗躍の怖さが頭に残った一本でした
数か所同時展開のドキュメンタリー的で、専門用語・法律・政治が嵐のように飛び交う、社会派サスペンス…画面の前に正座するようなつもりで観てください(汗)

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2008.07.24 
CZESC!
先日観た『トリスタンとイゾルデ』にちなんで、
今度はその根本にあるアーサー王と円卓の騎士のストーリーに戻ってみよう。
ということで観た、『キング・アーサー』 戦士の絆を「観る」一本。
キング・アーサー ディレクターズ・カット版キング・アーサー ディレクターズ・カット版
(2005/01/21)
クライヴ・オーウェン

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ローマ帝国支配下のブリテン。
先住民ウォードによる抵抗を食い止めるために築かれた、島を南北に二分するハドリアヌスの城壁を伝説的な強さで守り続けてきた、名司令官アーサーと、彼が率いる6人の騎士たち。
長きにわたる兵役を終えるはずだったその日、彼らに最後の任務が下される。最後にして最も危険なその任務は、ブリテン島を新たに脅かすサクソンの侵略と支配との対面でもあった。
仲間を失いながらも任務を成し遂げ、迫る侵略者の眼前でついに自由の身となった彼らは、
一度は迷いながらも、それぞれの意志の下、「守るべきもの」を守るため、運命を賭けた決断をする。

王となるべき男の気品と憂いが漂うアーサーと、人間臭くて個性豊かな6人の円卓の騎士たちは、
主従関係というより、絆と友情で結束した仲間という味付け(特にアーサーとランスロットは厚い)。
彼らの関わり方も展開も、ありがちかなと思うけど、これで据わりがいいからいいか。良しとする
思えば多くのファンタジーの基本・アーサー王の物語からインスパイアされてるんだし、さもありなん…なのね
この男臭さの中に、アーサーの「今日のその時」を迎えるキーパーソンであり、一滴のラブラブ要素を吹き込むのが、宿命の王妃・グウィネヴィアなのだけども、
このグウィネヴィアの存在感が微妙というか…彼女、いっつも急展開というか…
でも演じるキーラ・ナイトレイが、好きな女優さんだからまぁいいか。良しとする(笑)

「戦士の魂は馬になる」というセリフを裏付けるように、背後で響く敵軍の太鼓の音に、騎士たちを乗せた馬が足を止めるシーンがある。
騎士も、馬たちも、同じ戦士。戦友に背を向けられない。正に「人馬一体」のこのシーンがお気に入り。
彼らの戦う様もカッコイイです。アーサーの馬上での剣さばきとか、ランスロットの二刀流とかね
しかし特にイチ押しはダゴネット。キャラも風貌も、女ごころをくすぐるステキっぷりだ

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2008.07.21 
CZESC!
なんか温かいな〜って気持ちになりたいとき、
OVER30のシングルウーマンなら、この作品はどう?
『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』
マイ・ビッグ・ファット・ウェディングマイ・ビッグ・ファット・ウェディング
(2007/12/07)
ニア・ヴァルダロス

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「ギリシャの女は、ギリシャの男と早く結婚して、子どもを産んで、そして親の面倒を見る」
主人公トゥーラは、そう言われ続けて大きくなった「アメリカのギリシャ人」。30歳過ぎて未だ独身。
そんな、微妙に縛られた生き方も自分の容姿にもコンプレックスを感じながら、
微妙に後ろ向きだったトゥーラが、彼女にとって結婚よりももっと大事なことへ踏み出したとき、
その一歩が彼女をグンと輝かせ、そしてなんと、恋をも呼び寄せた。
出会った運命の男性は、アメリカ人(素敵なヒトなのよこれが)。
大都会シカゴの片隅の、ギリシャ人コミュニティさながらのトゥーラの大家族に囲まれながら、
ふたりは、文化の違いのまっただ中で恋をする。

このお話、トゥーラと同じくOVER30独身の私には、妙に親近感覚えちゃって(笑)。
彼女みたいな背景でなくとも、等身大な感じがあるの。
だいたい、主人公がだんだんステキになっていくきっかけが、「恋」というありがちさでないのが良い。
30過ぎると恋で綺麗になるというより、自分自身の内面の充実が現れるというのにすごく納得
それが結局、女性としての幸せを運んでくるなんてのも、いいじゃない
若いからこそできるような、レッツゴー・ラヴィン・ユー的お話でないのも、共感できるな。
そして、サイコーなのがトゥーラの家族と親戚たち。
騒がしくて、テンション高くて、常に押せ押せオーラ全開のパワフルギリシャ陣営(笑)。
あまりの彼らの熱さに、当のふたりが唖然茫然とする時もあるけれど、
彼らの愛情は、どこまでも嘘がない。

うーん、なんか日本人から見ると、違う文化の人同士のカップルって外国だとよくあるような気がしてたけど、
同じアメリカに住んでるアメリカ国籍の人でも、国際結婚みたいなのって結構大変なんだなと。
笑いといろんな愛がいっぱいのこの作品。
幸せを呼び込むのは自分なのよ、とチクリひと刺し食らった気分でもありました。
まだまだですな、私。へぇ

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2008.07.16 
CZESC!
聖書によれば、この世界の始まりは神が下した言葉だった。
日本では言霊と呼ばれ、魂が宿っているとされた。
そんな、「言葉」の神秘が見せる、一つの家族の創生の物語がコレ。
『綴り字のシーズン』
綴り字のシーズン綴り字のシーズン
(2007/12/21)
リチャード・ギア

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大学教授のパパ、学者のママ、そしてパパのお気に入りのお兄ちゃん。
この家族の中でごく普通の11歳の少女イライザは、少しだけ孤独だった。
けれど、彼女が地元の「スペリングコンテスト」で優勝した時から、家族の形が少しずつ変わっていく。
ママの秘密、お兄ちゃんの自我、そしてパパの意思…それぞれのほころびが、
一つになっていたと思っていた家族の綾を崩していく。その中で戸惑い佇むイライザ。
大好きな家族を元に戻したいと願う彼女に神様が生まれつき与えた「スペリング」の才能は、
彼女によって使われることで、神秘を発揮する。

イライザが才能を発揮する「スペリングコンテスト(spelling bee)」っていうのは、単語の正しい綴りを口頭で答えるというもの。
書くならまだしも、口頭でってかなり難しくない?って思うのは自分が日本語ユーザーだからだろうか
それはさておき、そのコンテストでイライザがスペリングを創り上げるときの、
彼女の見ている彼女の世界がとてもロマンチックなんだ

普段、こうあるべきと思ってたとか、これが当たり前だと思っていた事柄が、ちりちり…って火花を発したとき、
それまで過ごしてきた時間が長ければ長いほど、爆発は大きい。
そんな風にバラバラになってしまった家族に、イライザが届けたメッセージはたったの一文字。
一文字ながら、そこにあったメッセージはとっても大きかったんだね。まさに言葉は神秘だ。

スペリングっていうのは、家族に似てる。
一見、一つの単語を創ってるけど、本来はそれぞれが全く違った発音と形を持ってる文字同士の集まり。
文字の順番を変えれば、まったく別の単語になったり、意味を成さなくなったり。
あるべき場所をちゃんと覚えているから、それぞれがつながってひとつの単語の音になって、意味を持つ。
ふとそんなことを思った。

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2008.07.12